【タイでの注意喚起】カオサン通りで麻薬所持!そしてその行く末は?

タイ、旅行者、

 

日本からタイへ来られる旅行者にも様々な旅のスタイルがありますが、特にバンコクの「カオサン通り」に行かれる旅行者に薬物関連の逮捕者が多く報告されています。中には、その本人に身に覚えのないケース(知らぬ間に使用・所持している)まであります。

 

薬物と言っても様々ですが、ここで多く挙がってくる例が、公共の場での大麻(マリファナ)吸引、ヘロイン(粉・粒)の使用・所持です。

 

カオサン通りやバンコク都内だけでなく、他のタイの地域でも勿論似た様なケースもありますので、旅行者・タイ在住の日本人も勿論、何処に居ようとも「明日は我が身」にならぬ様に気を許さず十分注意して欲しいものです。

👉「カオサン通り」って? Wikipedia 

 

大麻(マリファナ)については、タイ政府は、20226月に大麻を規制の違法薬物のリストから除外したうえで家庭栽培や医療目的での使用を解禁しましたが、 娯楽目的での吸引は、現在でも、引き続き禁止されています。公共の場で大麻を吸引した場合3カ月以下の禁錮や罰金を命じられます。

 

タイで大麻(マリファナ)を公共の場で吸引したり、違法薬物使用などで、タイ警察に逮捕・拘留されてしまうまでには、よくあるいくつかのパターンとケースがありますが、本人が気が付かない間に違法薬物を所持してしまっていたり、身に覚えがないのにいつの間に薬物使用をして、逮捕後の尿検査で陽性反応が出てしまう人など言わば確信犯ではないケースもあります。

 

さて、「どんな人」が、「どんなシチュエーション」で、「どのように逮捕に至る」のでしょうか?そして、その逮捕劇とその後の行く末を解説します。

 

【常習犯の例】

自分の意志によって薬物入手した場合は、当然逮捕されても致し方ないと誰もが思うことでしょう。最初から入手先を探す為に、近辺のタイ人に聞いて回ったり、入手先を紹介され、カオサン通りにたたずむ売人や入手できるBARなどの情報を手に入れて、そこにたどり着きます。

 

常習の人は、長期に渡り捕まらずに薬物乱用し続けてる常習犯や出所を繰り返している人もカオサン通りには沢山います。

 

 

【有頂天になり過ぎて嵌められてしまう例】

そんな日本人の中には、短期旅行者や若いバックパッカーの子たちも多く、多国籍の人々と独特なカオサン通りの雰囲気に更に酒が入り酔って有頂天になってる時に、そんな事件が起こります。特に、日本人は、お金を持っていると思われるのか、ターゲットになりやすいのです。

 

ここで登場する麻薬の売人(店)とは、警察への通報者とこの売人が同一人物というケースです。声を掛けてきた売人から進められて、気軽に薬物入手して、その直後にこの売人に警察へ密告されてしまうのです。

 

この売人(店)は、有頂天に盛り上がる日本人を見掛けて、通り沿いでフレンドリーに声を掛けてきたりします。そこで、薬物が安く入手できると持ち掛けられ、「日本ではできないし」「経験してみたい」「まぁいいか」などと、安易に売人から違法薬物を購入してしまうのです。細い路地裏で取引をした後、当然、待ち構えているのはタイ警察です。様は、彼らの策略に嵌められた結果となります。

 

どうして、売人が通報者なのか?その「からくり」は、皆さんのご想像にお任せします。また、店などにいる外国人が、店からコミッションを貰い「薬物を購入しないか」と話を持ち掛けてくるケースもあります。

 

 

【外国人と盛り上がり、その後逮捕】

それとは別のケースで、声を掛けてきた外国人と一緒に飲み、酒で酔っている間に薬物使用・所持をしてしまうケースです。

 

その外国人(達)は、フレンドリーに声を掛けてきて、「一緒に酒を飲もう!」と誘ってきます。海外では薬物が合法な国もある為、そんな国から来た外国人の中には、薬物使用に対してのタイの法律に無頓着な人もいます。

 

中には、そんな外国人(達)が通り面で堂々と大麻の回し吸い(公共の場での吸引は違法です。)をし、おまけに「少しお前にやるな」とご丁寧にポケットに入れてくれる輩までいます。そして、その輪に混じってしまった日本人も芋づる式に現行犯逮捕されてしまうケースです。中には、それを「タバコだと思ってた」と言う人までいます。

 

また、ホテルやゲストハウスの部屋に誘われたり、自らの部屋に安易に入れてしまって、知り合ったばかりの外国人たちと薬物を楽しんでいる間に警察に乗り込まれて、現行犯逮捕されるケースも多く報告されています。別の宿泊客やホテルの従業員からの通報や密告は勿論のこと、カオサン通り周辺のホテルやゲストハウスは、警察の抜き打ち調査が頻繁に行われています。

 

逮捕されてしまう人の中に、刑を軽くできるんじゃないかと、「嵌(は)められた」「ポケットに入れられたが薬物とはしらなかった」とストーリーを一生懸命考えられる方もいますが、例え「知らなかった」としても、何れにしても尿検査での薬物反応が陽性だったり、警察の押収物か証拠となってしまえば刑は免れません。

 

刑も押収された量や、常習性、逮捕歴によって重さは変わってきます。タイミングや警察官の性格、また交渉次第だったり、警察の事情聴取の書面内容にも刑の重さが左右されてしまいす。では、勾留を阻止して釈放は可能なのかということについての答えは「Yes」です。ここはタイなのです。しかし、これは時間との勝負になります。

 

公共の場での大麻の吸引や薬物使用で逮捕された場合は、逮捕後の警察の勾留権限としての時間は48時間となりますので、裁判所への拘留決定が決まる前に、今後の刑の行く末がどうなるかが決まることになります。

 

軽犯であれば、本来、この48時間以内に解決できます。

 

しかし、警察関係の当番弁護士などが登場すると、実際は重刑ではない事件内容にも関わらず、当番弁護士に「絶対に助けてあげるから、事件を否認し続けたほうがいい」と運悪く持ち掛けられた場合、高い弁護士費用を長い期間ずるずると払わされながら、裁判を長引かされ、いつまでも刑判決が確定しない人もいます。

 

大麻(マリファナ)の吸引については、現在でもタイの刑法で規制されており、公共の場での吸引に関しては取り締まっています。タイの気候や陽気な雰囲気に惑わされて違法な薬物に手を出してしまわない様に、しっかり自分を守ったうえで楽しんでいただきたいと切に願います。しかし万が一、警察に逮捕されてしまった場合は、何しろ早急にご相談下さい。

 

タイ在住支援法律事務所では、薬物犯罪に関する相談 初回無料、緊急事案での初動も24時間対応致します。

 

 

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