【カオサン付近の仕立て屋】後悔するなら勧誘されても断る勇気を!

今でも続く、カオサン付近の仕立て屋問題について語ろう。
この悪徳な商売は、何十年にも渡って操業ている。外からは、いったい何の店か分からない建物。そして、その中には、カオサンロード付近やワットポーなどの観光スポット付近からトゥクトゥクやタクシー運転手に声を掛けられ連れてこられた世界各国から来た個人旅行者たちだ。
まず、声を掛けてくる相手を相手にしてはいけない。そんな運転手の乗り物に乗り込むのは避けた方が無難だ。自分で流しの乗り物を捕まえればいい。
クレジットカードで仕立てスーツを購入。支払い後に気が変わってもカード決済のキャンセルは、100%無理なので覚えておこう。
いつの時代でも、この仕立て屋については多くの被害報告が届いている。支払ってしまった直後に「何か怪しい」と感じたこてネット検索、この記事にたどり着き相談してくるケースも多い。だが、先述した通りキャンセルは不可だ。
その被害事例とクレジットカードの支払いキャンセルについて話そうと思う。
運転手に半ば強引に連れて行かれたのはオーダーメードの仕立て屋。
店の中に入ると、運転手らより更に強引な店員が居て、
勧められるのはスラックスやYシャツ、ネクタイなどの仕立て一式セットである。
店員の強引な態度、そして逃げるに逃げられない雰囲気。
断る勇気が持てずに「仕立て仕様書」にサインをし、クレジットカードで支払ってしまう。
そして。。。この「仕立て仕様書」には、
しっかりと『キャンセルできないことに了承する』と記載されていたりする。
購入額は、4万バーツから5万バーツに満たない程度らしい。来店時、その額に満たない現金しか持っていなかったり、クレジットカードを所有していなかった人は幸運かもしれない。そして、勧誘に乗らずに「キッパリ」断れたら、それが一番優秀であろう。
強引な店員の態度に屈して購入してしまったのだが、何かふに落ちない。
納得がいかない気持ちと後悔の念だけが残り、
インターネットでその仕立て屋を検索し、確認すると・・・
評価欄には、『騙された!』との多くの書き込みがされているのを発見する。
 
仕立てを依頼した人々は、タイ現地で店に受取りに行く人も、仕立てが帰国日までに間に合わない場合、日本まで郵送させれしまう人も様々なようだ。出来上がった仕立てた商品を受け取った人々の感想はどれも、
「騙された!捨て金になってしまった」
「購入前の説明時のサンプル生地と全く違う」
「デザインも縫製も粗悪な仕立て上がりだ」
「とてもじゃないが自国で着れたもんじゃない」
「まったく金額に見合わない代物だ」
etc・・・という結果だという。
そんな評価を見てしまっては、居ても立っても居られない。
「まだ、仕立てを依頼したばかりだ!キャンセルしよう!」
慌てて購入先の仕立て屋にキャンセルの申し出をするのだが、断られてしまう。
この場合、商品は仕立物であることから、当然、サイズ・形・色まで本人に合ったサイズで縫製されてしまうので、他の人に転売は厳しい。当然、店側からは支払いのキャンセル(取り消し)はして貰えない。例え、まだ縫製に取り掛かってなかったとしても、それらを理由に断られてしまうだろう。
切ってしまったクレジットカードの支払いをキャンセルしたい。
必死に支払いのキャンセル(取り消し)をする方法を考える・・しかし、
カード会社に電話を掛けるも、カード会社にも取り合っては貰えない。
【ここで、覚えておいた方がいいクレジットカードの支払いキャンセルについて】
  • 支払いキャンセル(取り消し)は、クレジットカード会社へ連絡をするのは商品を購入した店側である。
  • 自らクレジットカード会社に連絡をしても、キャンセル(取り消し)処理をしてもらうことはできない。
なぜなら、クレジットカード会社との契約を結んでいるのは店側であって、クレジットカードの利用者ではないからだ。よって、キャンセルはできないということだ。しかし、支払先と支払者の間に同意があればキャンセルが可能なわけだ。

バンコクで観光客が集まる観光地周辺には、この手の『半分騙し』店が昔から多く存在する。10倍くらいの金額で売りつける土産物屋だったり、偽宝石屋や、このケースの様にスーツなどの仕立て屋だったりする。店によっては、中に入ってから、怪しい雰囲気を感じて店を出ようと思うと、強面の警備員が逃がさんとばかり出口を絶ちふさいでいるケースもある。
何れにしても、路上で声を掛けてきた人について行ったり、タクシーやトゥクトゥク運転手が連れて行こうとする店などに足を踏み入れて「良いことがあった」という話は、今までかつて聞いたことが無い。彼らは彼らなりに目指している達成目的がある。その目的は言うまでもなく「店から貰えるコミッション」だ。
ぼったくりに遭って嫌な気分になるだけでなく、その他の事件性や危険もはらんでいることから、声を掛けてきた相手に気軽について行かないよう注意してもらいたい。夜の繁華街でも同じことが言えよう。