世界一騙されやすい国民、それは、ずばり日本人です。
他人にも親切で、そっけない態度を取ることを躊躇ってしまう礼儀正しい日本人。驚くことに、詐欺に遭う日本人のうちの何割かは、詐欺かもしれないと分かっていながらお金を渡してしまうのだそうです。
タイでよく日本人が巻き込まれる詐欺被害のその殆どが軽犯罪ですが、やられたー!だけでは済まされない詐欺被害がタイ、特にバンコクでは増えています。昨今の詐欺の特徴を挙げてみましょう。
1.ネットを巧みに利用
ネット上で知り合ったり紹介されたりすることで、投資話などが進行する。しかしながらネット上のやり取りのみで相手のことがよく分からない。これはおかしいと思った頃には、時すでに遅し・・・というパターンです。相手側と直接会いたいとリクエストしているにも関わらず、話をうやむやにされたりしたら要注意でしょう。
2.不動産投資詐欺が急増
かつてはタイの詐欺と言えば、「ゴーゴーバー投資詐欺」。最近では日本のテレビドラマでも採り上げられ、タイあるあるな詐欺被害ばかりでした。しかし、この詐欺にはタイ当局との「良好な」関係が必須です。軍事政権の樹立以降、軍にコネのない詐欺師たちは違う詐欺へとシフトしていきました。
そこで増えているのが不動産投資詐欺です。必ず値上がりするからとコンドミニアムを建設途中で購入させ、手抜き工事で完成させるという酷い手口です。不動産投資を検討する場合、実際に自分の目で見て確かめるなどのリスクヘッジが必要でしょう。
3.高齢者がターゲットに
リタイア後の快適な生活を求めて、タイに移住してくるロングステイの高齢者たち。彼らは詐欺の恰好なターゲットです。非営利団体であるボランティアであるなどと偽って相手を安心させ、言葉巧みに近づき親切にする。
海外生活に慣れていない高齢者は、日本語で近づかれるとそれだけで気を許し、あっさりと警戒心を解く傾向があります。高齢者の方は、ご自分が騙されているかもしれないという意識を常に持つべきでしょう。
4.日本人が日本人を騙す
「現地に住む日本人が一番怪しい」大変残念なことに、これはタイ、特にバンコクに住む日本人の共通認識となりつつあります。日本人詐欺師たちはバンコクで起こるあらゆる種類の詐欺に関わっていると言っても過言ではありません。
日本人同士のトラブルの場合、自分でタイ警察へ出向いても、タイの警察に事案として取り扱ってはもらえないケースがほとんどです。また、海外に暮らす日本人同士、助け合うのは当たり前、などという口車に安易に乗ってはいけません。
詐欺被害に遭わないためには、常に自分の目で見て確認する、判断に迷ったら複数の情報源に頼るという姿勢が大切でしょう。それでも詐欺被害に遭ってしまった場合は、信頼のできる法律事務所・弁護士にすぐに法律相談するのが得策です。
タイ在住支援法律事務所では、各種詐欺被害についての無料 法律相談を承ります。被害が拡大する前に、是非ご相談ください。