【パスポート紛失や盗難 】タイでの手続きと各連絡先

日本パスポート、タイバーツ、

言うまでもなくパスポートは、海外での大事な身分証明書です。

 

特に、タイへの旅行中で、ホテル等に滞在している間は肌身離さず持っていることが肝心ですが、持ち歩くと紛失のリスクも高くなるので余計に神経を使います。

 

タイでは警察に職務質問を受けた際にパスポートなど身分証明できるものがないと身柄を拘束されることがあります。

 

パスポートを失くしたら大変だ、というのは誰でも知っていることですが、紛失や盗難を完全に防げるわけではありません。ただ、リスクを減らすことはできます。また、紛失したパスポートが犯罪などに悪用されると、後々、思わぬ災難が降りかかって来る事もあります。

 

一昔もふた昔も前、日本パスポートがゴールドパスポートと呼ばれていた時代、日本パスポートの顔写真ページは、印刷ではなく写真を張り付けたスタイルのパスポートでした。その頃の日本のパスポートは偽造されやすく、その偽造目的及び売却される為に盗難被害が多かったものです。

 

しかし近年、少し昔とは違い、タイで盗難された身分証明書は違った目的に利用されている様です。

 

日本でも問題になっている「振り込め詐欺」ですが、タイでも、「振り込め詐欺」が増えつつあり、紛失した身分証で偽の銀行口座を開設され、振り込め詐欺に悪用される事件が増加しています。振り込め詐欺の容疑者としてタイ警察に逮捕される事件は、タイ人の容疑者だけに限らず、日本人を含む外国人も多く、手口も様々で年々変化しています。改めて注意を喚起したいところです。

 

 

【盗難を防止する5つの対策】

  • パスポート・貴重品はできる限りそばに置いておく。
  • 気心の知れた人であっても預けない。その人が目を離した隙になくなる事もある。
  • 電車やバスに乗るときは荷物は胸の前に置く。絶対に背負わない。
  • 道を歩くときは鞄は道路と反対側の方に持つ。バイクなどによる引ったくり防止のため。
  •  鞄の中の保管場所は、できるだけ鞄の内側で持った際に自分の体に一番近い位置にしておく。

 

・・・こんなところでしょうか。

 

 

―よくあるパスポート紛失・盗難被害のケース―

 

 

【 日本人のご婦人のケース】パスポート紛失、更に盗難

 

タイに旅行に来た日本人のご婦人が、滞在中に2度続けてパスポートを紛失したことがありました。タイの東北部のコンケンというところに行った時に、トゥクトゥクで走行中に鞄から落ちてしまったらしく、その後、気が付いて探しましたが、見つからず・・・諦めてバンコクに戻りました。


筆者は、その翌日「ラジオで日本国籍のパスポートの落し物が届けられている、と言っている」と聞き、そのラジオ局に問い合わせたところ、その方のパスポートでした。局に出向き受け取ってきましたが、今考えると、落し物がラジオ局に届けられて、その放送を聴いた、というだけで幸運に幸運が重なったと思います。

 

それに加えて、ラジオ局が見ず知らずの私に何の疑いも持たずに、ただ日本人というだけでパスポートを返してくれことも、ちょっと考えられない対応ですが…。ともあれ、筆者は、このパスポートをご本人に届けることができました。で、一件落着、と思っていました。ところが、今度は、その方のパスポートが盗まれてしまったと連絡が来たのです。

 

ホテルのロビーのソファーに、鞄ごと無造作に置いてトイレに行って、戻ってきたら無くなっていたそうです。同じ団体のメンバーも周囲にいたようですが、誰も気付かなかったとのことで、2度目の幸運は訪れることなく、パスポートは戻ってきませんでした。

 

2回もパスポートを紛失するというのは不運といえば不運ですが、どちらのケースでも、しっかり注意していれば防げていたでしょう。

 

 

【筆者のケース】バスの中でスリに遭う


かくいう筆者も、大昔の話ですが、パスポートをバスの上でスリ取られたことがあります。オランダ人の友人とバンコクの市バスに日中乗っていて立ち話をしていたら、肩下げ鞄にナイフを入れられ、パスポートだけ抜き取られていました。気付いたのはその日の夕方でした。

 

まずは、警察に盗難届を出し、在タイ日本大使館に行ってパスポート再発行の手続きを取りましたが、職員の方に別室に呼ばれてこっぴどく叱られたのを覚えています。

 

タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き (在タイ日本大使館 リンク)

 

 

 

【機内にパスポートを置き忘れたケース】

 

この日本人は、団体で日本からバンコクに到着されたのですが、機内で入国カードを記入した際に、パスポートを座席の背もたれのシートポケットに差し込んだまま忘れてきたらしいのです。

 

いざ、バンコクの空港で入国審査となった時に、パスポートがないことに気が付いて、探し回りました。結局、航空会社のCAたちが見つけてくれて、タイのの入国が無事にできたのですが、その後乗り継ぐ予定だった国内線の便には間に合わなくなってしまい、団体ツアーの予定を全て変更する事態になってしまいました。ホテルの手配やら飛行機便の変更やらで大変な思いをしたそうです。

 

 

空港及び空港からのタクシーで失くした場合の 問い合わせ先

 

タイのスワンナプーム空港とドンムアン空港や空港を出た後のパスポートの紛失は、かなり多くの方から寄せられています。上記のケースの様に飛行機の機内、イミグレーションを抜けた後に、しっかり鞄の中へしまわずに空港内で落とす・失くす、また、空港からのタクシーの中で落としたり置き忘れたりが目につきます。

 

最近では、空港内で紛失した場合や空港からのエアポートタクシーを利用した際は、出て来ることも多いの様です。もし、万が一紛失してしまった場合は、まずは諦めず捜索してみてください。

 

 

警察 お問合せ先

観光警察(Tourrist Police) 緊急連絡先 1155/02-356-0583

住所:4 Ratchadamnoen nok Rd. Watsomanas.Pom Prap Sattru Phai

 

警察 緊急連絡先 191

  

 

スワンナプーム空港

旅客ターミナルの4階(5‐6番ゲート付近)フルサービス情報案内カウンターの隣 

 

代表 02-132-1890/02-132-1880

到着ロビー02-132-9328~9  
出発ロビー02-132-9324~7 

 

ドンムアン空港

ターミナル1(出発)のロビーとターミナル1(到着)のロビーにある受付

到着ロビー 0-2535-1253, 0-2535-1254 
出発ロビー 0-2535-1192, 0-2535-1111, 0-2535-1123

 

全タクシーの総合窓口1137

 

代表的なタクシー会社

Taxi Radio TEL:1681 

Siam Radio Taxi TEL:1661 

Garden Radio Taxi TEL: 02-875-9995

 

※空港のエアポートタクシーを利用した場合は乗ったタクシーのナンバーが分かる為、追跡しやすいですが、流しのタクシーに乗った場合にも、ナンバーや車両の色を覚えてメモする、または、携帯電話の画像に収めておくことをお勧めします。(画像保存は、パスポートの紛失時だけでなく、タクシーに関する他の事件の時にも手掛かりとなります。)