よく言われることですが、日本人は水と安全はタダだと思っている人が多いようです。
残念ながらタイでは、水も有料ですが、安全も日本のように保障されてはいません。自分の身は自分で守るという意識がないと、すぐに騙されてしまうようです。では、日本人がよくひかかる詐欺の手口と対策を見てみましょう。
・簡単に儲け話につられてしまう
以前、バンコクでよくあった手口ですが、簡単に「儲かる話があるから乗らないか」と誘われるものです。イカサマ賭博をして他の人から金を巻き上げるので、その仲間になれというものでした。
実際には、最初は順調に勝っていくのですが、そのうちに負けが込んできます。現金がなくなると、ATMで降ろしたりキャッシングするように言われ、それをつぎ込んでも最後には負けてしまう。その時点で、自分が騙されていたと気づいても、もう後の祭りです。
この手口には、途中で偽警察官がやってくるようなものもありますが、いずれにせよ、簡単に金が儲かるという甘い言葉に乗せられて騙されるのです。途中で気づいても良さそうなものですが、「もう少しで勝てるから」と言われると、そこまでの負け分が惜しいので、なかなかやめられないのですね。簡単な金儲けはないと肝に銘じておくことです。
・偽札と偽警察官
知り合った外国人から「日本のお札を見せて」と言われて差し出すと、手品のようなテクニックで抜き取られる、という手口がありました。しかし、よほど親しければ別ですが、普通はお札を渡して見せるなんてことはしませんよね。
それよりも巧妙なのが、警察官を名乗って偽札捜査という理由で財布の中のお札をすべて見せろと言う手口です。警察だと言われれば、なかなか抵抗し難いものがあります。しかも、何枚も一度に渡してしまえば、その中から数枚抜き取るのはわけないことです。
対処法が難しいのですが、まずは本物の警察かどうかを疑うことが重要です。そして、仮に渡すにしても、1枚ずつ渡すこと。これなら抜き取るのは難しく、せいぜいそのお札を持って逃げるくらいでしょう。
・交渉タクシー
ワット・ポーやワット・プラケオのようなバンコクの観光地からタクシーに乗ろうとすると、値段を交渉してくるケースが非常に多いです。タイのタクシーは、バンコク都内ではメーターを使用することが義務付けられていますが、いまだに守らないことが多いのです。
通常なら100バーツするかしないかの距離で、200~300バーツと言ってきます。さらに悪どい運転手だと、300バーツで乗せた後に、運転中に「500バーツでないと行かない」と言い出し、さらに値上げを要求してくるのです。
そもそも、交渉しないとならないタクシーには乗らないということがベストなのですが、事情によってはそうせざるを得ないこともあるでしょう。その時、車内で値上げを言われたら、断固拒否することが大切です。場合によっては、「ここで降りる」と言って、強い姿勢を見せましょう。ただ女性1人だと、それも難しいかもしれませんね。安全はタダではないと肝に銘じて、そういう状況を招かないよう準備しておくことが大切です。
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