タイは、本当に安全なのか?

タイ、街並み、トゥクトゥク、

 

 タイは、東南アジアでは比較的に安全な国だと思われています。しかし、そうは言っても日本の治安の良さに比べると、はるかに見劣りするのが現実です。

 

 

たとえば殺人事件の発生率ですが、日本の約10倍と言われています。しかも、日本の統計が殺人未遂を含めているのに対し、タイのは実際の殺人のみです。

 

交通事故も、タイの人口は公式には日本の約半分ですが、交通事故死で言えば日本の倍以上です。1日に100人以上が交通事故で亡くなります。したがって人口比率で言えば4~5倍になることになります。軽犯罪に至っては、言うまでもないことでしょう。

 

 

・日本人の犯罪被害の特徴

 

日本人が犯罪被害に合う中には、タイ人から被害に遭うものもあれば、日本人から被害に遭うものもあります。

 

タイ人からの被害では、詐欺やスリ、ひったくり、強盗などがあります。儲け話を持ちかけられ、偽りの賭博に誘われるというものや、偽警察官から偽札の疑いがあると言われて財布の中身をチェックされるなどの詐欺は、もうすでに有名ですね。

 

こうした被害に遭わないよう注意することが大前提ですが、もし遭ってしまった場合は、すみやかに警察に被害届を出すことが重要です。ツーリストポリスであれば、英語で被害届を出すこともできます。しかし、タイ語はもちろん英語も苦手という旅行者も多いことでしょう。犯人たちは、どうせ旅行者は被害届を出さないだろうとタカをくくって、旅行者をターゲットに犯罪を繰り返している例が多いからです。

 

ただし、襲われたときはむやみに抵抗しないことも重要です。オートバイによるひったくりに遭って抵抗したため、引きずられて大怪我をしたり、夜道の路上で襲われt、鞄を奪われまいと抵抗したがために、殺傷事件にまで発展してしまう例もありますから。

 

 

・日本人が加害者になる

 

残念なことですが、日本人が日本人を騙すという犯罪もけっこうあります。タイの法律に疎いことにつけ込んで、騙すという手口です。

 

たとえば、ロングステイ ビザで滞在している人をターゲットに、一戸建てを買わせるという詐欺もありました。タイの法律では、外国人は土地を取得できないので、一戸建ては日本人名義になりません。そこを騙してお金を出させ、あとになって名義がその日本人ではないとわかり、トラブルになるのです。

 

また、タイで起業する時、会社登記や会社設立、ビザや労働許可証の取得などでも、無知につけ込んだ詐欺があるります。相手はタイの実情に慣れた日本人なので、つい信用してしまって騙されるパターンです。

 

 

・犯罪の被害に遭わないために

 

こういった詐欺に合わないためには、信頼できる法律事務所や弁護士とコンタクトする方法を知っておくことも重要です。無料情報誌を見るだけでも、それらの情報は手に入れられます。

 

重要なのは、複数の情報源を持つことです。1つだと、どうしても、うかつに信用してしまうことがあります。医療でもセカンド・オピニオンが大切だと言われますが、日常的にも複数の情報源を持って、自分の安全は自分で守る気持ちを常に持つことが大切なのです。